キスしたい攻め×誘いたい受け

 余韻を楽しむようにゆっくりと口内を舐り回した舌先が離れていく。吐息をついて追い掛けるように舌を伸ばすが、隣のキキョウはすっかり満足気に微笑んで目を閉じた。
「あの……兄弟子」
「んだよ」
 目を閉じたままでキキョウが聞き返す。まだ足りないという欲求のままキキョウの首に手をかけ引き寄せて唇を合わせると、まるで宥められるみたいに頭を撫でられた。
「もう一回……その、したい、です……」
「はぁ? オレぁもう眠ぃよ。もう寝ようぜ」
 薄く目を開けて答えたキキョウは生欠伸を噛み殺す。本当に眠いのだろうと思うしゆっくり眠らせたい気持ちもあるけれども、収まらない疼きと熱が身体を駆り立てて至近距離の唇に舌を伸ばしてつぅとなぞり、指先で胸板を弄る。
「そんなに欲しいのかよ」
「欲しい、です……」
「オレをその気にさせられたらしてやってもいいぜ? 頑張んな」
 口の端を吊り上げてにやりとキキョウは挑みかけるような笑みを浮かべて、また目を閉じた。

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